アメリカ製ラインについて
国産と何が違ってどこがお奨めなのか?とよく聞かれます。
それは一番は用途ごとにいろいろ選択が出来ると言うこと。
そして私論になりますが伸びが少ない事だと思います。

 
ナイロンライン
私は基本的に巻物親父なのでナイロンラインがこだわりが
結構ありますので少し此処でそのこだわりを紹介いたします。
Trilene:ナイロンライン
XLシリーズ 非常に滑らかで飛距離出ます
XTシリーズ:カバーで使うのに根ズレに強い

つまり同じBerkley社のラインといっても2種類があります。
他にも本国では数種類のナイロンラインが販売されています。
つまり琵琶湖でWEEDをやる際はXLをチョイス。
そして霞ヶ浦や琵琶湖でも浚渫など底をゴリゴリする際や
わざと蛇籠、杭など当てる様な場合にはXTをチョイスします

  

フロロカーボンライン
特にお薦めVANISHはUSA本国でも高グレードラインです。
しかもこのラインは二種類とも滑りが非常に良いです。
特にバニッシュトランジションは空中では蛍光黄色ですが
水中にいれると摩訶不思議に透明になります。
日光を当たらないようにすると透明に戻ります。
本当に忍者みたいなラインですね。
VANISH:フロロカーボン
VANISH TRANSITION:フロロカーボン

この2種類はどの様に違うのか?と良く質問を受けるのですが
基本的なモデルが標準のVANISHと思います
そしてこの標準のモデルに特殊加工を施した物が
左図のVANISH TRASITIONです。

以下は日本のメーカーとBerkley社のライン対比一覧です
ざくっとですが かなり簡単に説明すると以下の通りです
日本産:表示ポンド数以上を超えると切れる事
米国産:表示ポンド数以下は最低限切れない事
ですので日本国内向けと若干太さに差異
私的には国産の有名ブランドに全くひけを取りませんよ。

元々ラインの強度というのは、強度=製品の質+太さです。
アメリカ発売モデルの太さ一覧

メーカー Berkley 東レ
ブランド VANISH Trilene BAWO BAWO
ポンド数 フロロ ナイロン フロロ ナイロン
10 0.280 0.280 0.280 0.280
12 0.300 0.330 0.300 0.305
14 0.330 0.360 0.329 0.335
16 無し 無し 0.359 0.360
17 0.380 0.380 無し 無し
20 0.410 0.410 0.411  0.405

概略ですが国産メーカーとの対比です。
ライン強度表示には根本的に日本産と米国産では
ライン強度に対する考え方に結構差異が有ります。
特に国産でIGFAとがJGFAといった記録絡みの場合は
ラインの太さで申請するクラスが変わったりします

PEライン

一言でPEラインというと編糸(細い糸を複数本の編んだ糸の意)
私はバークレー社好きなこともありFireLineをチョイスしております。

このFireLineですが普通のPEラインとどこがちゃうねん!という話ですが
詳しくはメーカーのホームページをご覧いただくとして簡単に言うと
コーティングされたラインであることです。
普通のPEにナイロンコーティングしたというイメージです。

このコーティングすることにより滑りがよくなったり、
抵抗/摩擦が減少することがメリットとしてあげることができます。

ではなぜこのFireLineを使うのか?というと強度と太さの関係に特徴がある
FireLineは太さ(強度)=号数表記であり、普通の30lbのライン同士を比べると
ナイロンやフロロカーボンに比べて圧倒的に細いことがすぐに判ります。

つまり細くて強いということが最大の特徴といえます。
ただし樹脂製のラインのように透明感がゼロですので・・・。

ではどんな釣りに適しているか例を挙げると
・フロッグゲームのような圧倒的なカバー打ちの時
・流れが強い場所などで流れの抵抗を受けたくない時
・現在 TRY中の琵琶湖WEEDの釣り
この最後の琵琶湖WEEDでいうとある意味ハードカバーでもあるし
相手にする魚のサイズが特大で重い+瞬発力が大という意味で
このPEライン系に可能性を見出したいというところです

そこで数あるPEラインの中からFireLineをチョイスしたのは
結構いろんな色と太さがあるということ。
そしてコーティングされているということがその理由です。

使った感じですがやはり強度はかなりあります。
5mラインのWEEDをラバージグなどでやる場合に
スパッ!スパッ!と切ることができます。あと感度が実はすごいです。
伸びがほとんど無いのホントにビンビン感度です。
そして細いのでルアーの沈みがナイロンとかフロロに比べて良いです。

マイナス面としてはリールに巻く際には強いテンションをかけないとバラケ易い、
バックラッシュすると復旧しにくいなどいくつかの要素がありますが
メリット>デメリットのような関係が効果的な釣りにはかなりお勧めです。

メーカーホームページ